名古屋大学 橋梁長寿命化推進室 | 技術者教育 育成 技術者認定

事業概要
事業概要

推進室長ごあいさつ

橋梁長寿命化推進室長 中村 光

高度経済成長期に建設された多数のインフラは現在では高齢化し、道路橋では2020年代半ばにはその半数が建設後50年以上になります。さらに、高齢化した橋梁の数は今後急速に増加していきますので、既設橋梁の適切な維持管理はますます重要になります。

橋梁を維持管理し長寿命化を図るために、建設年代に即した橋梁の設計・施工に関する基本的知識を持ち、様々な劣化事象に対して橋梁と直接向き合いながら、適切に点検・診断・評価を行える人材育成が強く求められています。

名古屋大学橋梁長寿命化推進室は、さまざまな劣化・損傷が生じ撤去された橋梁の部材を全国から集めた施設「N2U-BRIDGE(ニュー・ブリッジ)」を活用し、臨床型の橋梁の維持管理技術者の養成プログラムに基づく研修を開催しています。この研修は、国をはじめとする道路管理者、大学、業界団体が参画する「橋梁保全技術研修協議会」の協力のもと実施されるものです。また、橋梁点検士および橋梁診断士の判定試験も行っています。橋梁点検士は、国土交通省の技術者資格登録簿に橋梁(コンクリート橋)および橋梁(網橋)の点検業務に、橋梁診断士は同診断業務に登録されていますので、研修修了者が活躍する機会も増えていくと思います。

これからの橋梁の維持管理を担う技術者の方に、是非研修事業を活用していただければと思います。

橋梁長寿命化推進室長 中村 光

(名古屋大学大学院工学科 土木工学専攻 材料形態学グループ コンクリート研究室 教授)

技術者教育事業・認定事業

教育・認定事業を通じ、橋梁保全技術者の技術向上・橋梁の長寿命化を目指します。

技術者教育事業

研修による橋梁保全技術者の育成を行っています。

大学、行政機関、民間業界団体による橋梁保全技術研修協議会に支援されています。

・常設研修の実施(基礎、検査点検、診断評価コース)

・常設研修修了証の交付

・オーダーメイド研修の実施支援

技術者認定事業

常設研修修了者に対して到達レベルを認定しています。(年1回開催)

・橋梁点検士:検査点検コース修了者が受験可能

(橋梁点検調書作成から劣化機構推定まで)※有効期限3年

・橋梁診断士:診断評価コース修了者が受験可能

(橋梁劣化予測、対策提案から維持管理計画立案まで)※有効期限3年

・試験の結果により、合格証を交付

・橋梁点検士資格登録・更新

・橋梁診断士資格登録・更新

研究推進事業、学生教育事業も行っています。

沿革

2020年 橋梁診断士登録更新講習開始
2019年 第三回「インフラメンテナンス大賞」文部科学大臣賞受賞
2017年 橋梁点検士登録更新講習開始
2017年 橋梁診断士資格登録制度開始
2017年2月24日 国交省認定の民間資格に登録(橋梁診断士)
2016年8月 橋梁診断士判定試験の開始
2016年 橋梁点検士資格登録制度開始
2016年2月24日 国交省認定の民間資格に登録(橋梁点検士)
2013年8月 橋梁点検士判定試験の開始
2012年7月 常設研修、オーダーメイド研修開始
2011年9月 ニュー・ブリッジ完成